ケミリーの精油とアロマテラピー
ヨーロッパのものと思われがちなアロマテラピーも、もとをたどるとハーブの原産地であり、7世紀後半からイスラムの豪華絢爛な香り文化が花開いたチュニジアに行き着きます。
チュニジアでは、生活と香りはきってもきれない関係で、常備薬として、また結婚や出産といったお祝いの儀式用として「香料商」に香りをオーダーメイドします。そんなチュニジアの香り文化を支えていた「香料商」の一つが、ケミリー・アッタールでした。
ちなみにケミリーが一族の名前で、アッタールは香料という意味のアラビア語です。ケミリー・アッタールは大変人気のある香料商で、チュニジアのタバルカで、1956年まで営業を続けていた老舗なのです。
そのケミリー家の伝統処方を受け継ぎ、現代のアロマテラピーとして復活させたのが、IAA会長のケミリー園子が提唱する、ケミリーのアロマテラピーです。
匂いというものは、1種類だけを嗅ぐということは日常生活ではまずありえません。あたかも様々な食材が調理されてお料理になるように、いくつかの精油が処方されてこそ本来の効果を発揮します。さあ、あなたもケミリーのアロマテラピーの世界を楽しんでください。(必ず最後にある注意事項をまもってくださいね!)
ケミリーの精油27種
ケミリー家の言葉
香り処方の楽しみ方
アロマテラピーを始めたいけれど、何から買っていいかわからないという方、まずはラベンダーとローズマリーの2本から始めましょう。
ラベンダーはリラックス効果に優れるアロマテラピーの万能薬。ローズマリーは心身のバランスを整え、リフレッシュさせてくれるスッキリ系の香りです。
効果が違うので、この2本を持っていると、どんな気分のときでも対応できます。もちろん、2本のブレンドの相性も抜群です。
1.ビンから直接かいでみて。 まずは鼻から20センチくらい離して、手で風を送りながら香りを楽しんでみて。 これも立派なアロマテラピー。 |
2.ハンカチやティッシュに忍ばせて。 ハンカチやティッシュに数滴(2、3滴で十分!)たらし、香りを楽しみましょう。 布の場合、シミにならないか確認してから。 |
3.マグカップで香らせる。 マグカップに熱いお湯をそそぎ、そこへお気に入りのエッセンシャルオイルを数滴(最大6滴まで)たらします。湯気とともにお部屋に香りが広がって、心からホッとできますよ。 |
4.お風呂にいれて。 適温に入れたお風呂に、エッセンシャルオイルを数滴(最大10滴まで)たらし、ゆっくり入浴してください。香りの成分が肌からも吸収されるので、とても効果的なアロマテラピーの楽しみ方です。*エッセンシャルオイルを肌に付ける場合は、必ず薄めてから使います。原液を肌に直接つけないようにしましょう。 |
アロマテラピー注意事項
アロマテラピーは、正しく使えばとても効果のあるものですが、間違った使い方をすると、まれに異常がおこることがあります。
以下の注意事項をよく読んでから、使用するようにしましょう。
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